このコラムでは、子育てや家事の合間にヨガインストラクターへの転職を考える主婦のための情報をまとめていきます。
ヨガ資格取得や働き方のポイントを解説し、家庭との両立を成功させるコツを紹介していきます。
主婦がヨガインストラクターに転職できるのか?
結論から言うと、主婦の方でもヨガインストラクターになることは可能です。家事や子育てのすき間時間を活用してヨガを始め、その魅力に気づきヨガインストラクターを志す方も多くいらっしゃいます。
ヨガインストラクターになるためには、ヨガを安全かつ正しく教えるため、知識と技術力が必要になります。そのためには、ヨガインストラクターの資格を取得することが必要です。経験を積み、継続的な学習と成長をしていくことが欠かせません。
また主婦である場合、子育てや家庭の責任とバランスをとることも大切とされています。家事や育児を行いながら、ヨガインストラクターの養成講座に通う時間を作らなければなりません。
資格取得後は、就職活動をし、ヨガインストラクターとして活躍することができます。資格を取得するまでには時間が必要ですが、フレキシブルなスケジュールを選択することができるヨガインストラクターの仕事は、主婦にとって適しているといえるでしょう。
主婦がヨガインストラクターの資格を取得するためのアドバイス
主婦の方がヨガインストラクターの資格を取得する際に押さえておきたい実用的なポイントをご紹介します。
ヨガインストラクターになる為には、資格取得のための養成講座に通う必要がありますが、主婦の場合、家事との両立が必要不可欠です。
自宅近隣またはオンラインのスクールを探す、スケジュールの面で無理がないようにする、講座の振り替えや資格取得後のサポートがあるか確認するといった点に留意しましょう。
以下で、詳しく見ていきたいと思います。
自宅近隣またはオンラインスクールを探す
子育てや家事をしている場合、自宅から近いスクールを選ぶということは非常に重要なポイントです。
そうすることで、スクールに通いやすく、すき間時間を活用する事が可能です。継続して通う事が重要であるため、通いやすいという点は押さえておきたいポイントです。
しかし、近隣にスクールがなかったり、特定の講師から学びたかったりする場合もあると思います。そのような時は、オンライン講座の受講を検討しましょう。
最近ではオンラインで学べるヨガインストラクターのスクールも増えており、自宅にいながらでも受講が可能です。資格をとるには、相応の金額を自己投資することになるので、どのような方向性でヨガを学びたいのか、どのような方法で学びたいのかを明確にしてスクールを選ぶことが大切です。
スケジュールを調整できるかどうか
養成講座の受講期間はスクールによってさまざまです。短期間で集中して受講するスクールもあり、早ければ1か月から3カ月ほどで資格の取得が可能です。
一方で、じっくりと学習し知識を定着させながら進んでいくスクールもあります。その場合は、約半年から一年ほどの期間で資格を取得できることが多いです。一気にまとまった時間が取れる場合、短期間で集中的に受講するスクールを選ぶこともおすすめです。
ただ、短期間で集中的に受講する場合、週3日~4日の講座に加えて自宅学習などの課題があり、非常にタイトなスケジュールの中で取り組まなければならないことが考えられます。家事や子育てと両立できるように、余裕をもったスケジュール作りも大切です。
資格取得後のサポートが提供されているか確認する
主婦の方がヨガインストラクターの資格を取得した後に、成功を収める重要なポイントは、資格取得後のサポートがあるスクールを選ぶことです。
資格取得後に1から自身で就職先のスタジオを探すことは、体力や行動力が必要となります。そのため、選んだスクールや養成講座が、卒業後のキャリア支援や継続的な指導を提供しているかを確認することが重要です。
そうすることで、ヨガインストラクターになった際に、インストラクターの募集に関する情報を比較的容易に得ることができます。そういった良好なサポートの存在が、安心して活動を始められることにつながります。
ヨガインストラクターに年齢は関係ない
ヨガインストラクターになるためには、年齢は関係ありません。主婦の方であっても、年齢に関わらずヨガの資格を取得し、インストラクターとして活躍することは可能です。
ヨガの魅力というのは、年齢に左右されることなく、健康的なライフスタイルとキャリアを築くことです。
また、ヨガを教える際には、人生経験も活きてきます。年齢を理由にヨガインストラクターの道を諦める必要はなく、誰でも挑戦することができます。
世代や目的ごとに適したレッスンを行える
ヨガは世代や目的に合わせたレッスンを提供するため、年齢は特に関係ありません。
ヨガには、子育て中の主婦からシニア世代まで、それぞれの人に適したプログラムが存在します。
また、健康管理やストレス解消など、ヨガを行う目的によってもプログラムはさまざまです。個々のニーズに合わせてレッスンが受けられるというメリットがあります。
若いインストラクターには理解することが難しい、世代特有の悩みを持つ人に対して、自身の人生経験を強みにして寄り添うインストラクターの活躍も見られます。
仕事と家庭を両立させるための主婦向けヨガインストラクターの働き方
ヨガインストラクターの資格取得後には、どのような働き方ができるのでしょうか。主婦に合ったヨガインストラクターの働き方を紹介していきます。
フリーランスとして独立する
まず最も有名なのは、フリーランスとしての活躍スタイルです。フリーランスのヨガインストラクターとは、業務委託という形でヨガスタジオやスポーツジムと契約を行い、レッスンごとに報酬を得る働き方です。
準備や片付けの時間を含めて、1レッスンにつき2時間ほどの勤務時間であることが多いです。
週に3~5本のレッスンを行った場合、10時間前後の勤務となり、短時間でも仕事ができることが大きなメリットといえます。また、自身の都合に合わせて勤務時間を調整することもできるため、忙しい主婦にとって働きやすい形であるといえます。
パートタイムで働く
ヨガスタジオのパートタイムで働くことも一つの方法です。
パートタイムで働くメリットの一つは、スケジュールや収入の調整がしやすいことです。フリーランスとは違い、スタジオに雇用されたスタッフとして働くことになるため、出勤日や出勤時間、給料などが安定しています。
また、家庭の用事等でスケジュールの調整が必要になった際に、スタジオに所属している他のインストラクターに対応してもらえることが多いこともメリットといえるでしょう。
パートタイムで働く場合、インストラクター専任ではなく、インストラクター兼受付業務として募集が行われていることもあります。その場合は、レッスンだけでなく、受付や雑務、清掃などを兼任することになるでしょう。
スタジオのスタッフとしてさまざまな業務を行うことで、ヨガスタジオの運営に関する知識や経験を身に付けることができるかもしれません。
また、インストラクターとしての業務のみを行う場合よりも、ヨガに関する最新情報に触れる機会が増える可能性も考えられます。
自宅でヨガレッスンを開催する
自宅にスペースがある場合は、独立開業して自宅で教室を開催することも可能です。独立開業したヨガインストラクターは、自己のスタジオを運営することで高い収入を得ることができます。
場合によっては、年収は300万円以上に達する場合もあります。独立することのメリットは、自由なスケジュール管理を行えることや、クライエントと直接コミュニケーションをとれることなどです。
自宅でヨガレッスンを開催する場合、通勤の必要がなく、自分のスケジュールに合わせてレッスンの日程を決めることが可能です。また、自身のスタイルでピラティスを教え、クライアントの幅広いニーズに応えることができます。
しかし、独立開業はリスクがないとは言えません。0から自分で集客を行う必要があり、安定したクライエントの獲得やビジネス運営のスキルが必要となります。
そのため、充実したキャリアを築くためには、計画性と情熱が重要であるといえます。
実際に働く主婦ヨガインストラクターに聞いた知っておくべきこと
主婦としての生活とヨガインストラクターの仕事を両立させる道は大変魅力的です。
しかし、現実的には様々な課題が存在します。
急な子供の世話や家庭の事情に対応しなければならないことがあるため、柔軟なスケジュールが求められます。また、クライエントの獲得や集客が難しい場合もあり、こういった課題に立ち向かいながら成功を収めるためには、工夫と努力が必要となります。
以下では、いくつかの課題に対してどう向き合うのかに関するポイントについて解説していきます。
急に休みが必要となった際の対応に労力を使う
主婦の方がヨガインストラクターとして働く場合、子供の病気や家庭の事情によって急な休みをとる必要が生じる場合もあると思います。
その際には、当日のレッスンを代行してくれる他のインストラクターを探したり、クライエントに連絡したりと、迅速な対応を行わなくてはなりません。
こういった状況に対処しながら、ヨガインストラクターとしてのキャリアを築いていくためには、計画的なスケジュール管理が重要です。また、スタジオで働いている場合には、普段から上司や他のスタッフとの信頼関係を築いておくことが大切です。
普段から信頼関係が築けていると、家庭の事情により急な休みが必要になった際にも、協力が得られやすくなるでしょう。
主婦でヨガインストラクターを目指す人はスケジュールを綿密に計画する
主婦の方がヨガインストラクターを目指して講座を受講する場合、子育てや家事の都合により、急遽講座や研修に参加できなくなってしまうことも考えられます。
そのため、柔軟なスケジュールで受講できるスクールや、オンライン講座などを選択することが重要です。
また、資格の取得という目標を達成するためには、家族のサポートが必要になることもあるかもしれません。家族や友人など、周囲に頼れる人がいる場合には、いざという時に協力してもらえるよう事前に相談しておくことがおすすめです。
何より、自身のヨガインストラクターになりたいという情熱がポイントとなるでしょう。
ゼロからの顧客獲得は簡単ではない
これは主婦の方に限った話ではありませんが、ヨガインストラクターとして新たにスタートする場合、最初から自分でクライエントを獲得することは難しい場合があります。
インストラクターで活躍する中で、人気を集め、ファンとなるクライエントを獲得することがインストラクターとしての明るい未来に繋がります。
主婦ヨガインストラクターの実例
主婦でありながらヨガインストラクターとして活躍している実例についてご紹介します。
モデル兼女優、そして現在は子育てもしている松本莉緒さんは、OMYOGA GROUP(オムヨガグループ)RYT200を取得後、ヨガインストラクターとして活躍しています。若い世代に人気があり、府中にあるヨガスタジオの代表として積極的に活動の場を広げています。
女優の田中律子さんは、綿本ヨーガスタジオで資格を取得し、現在は日本サップヨガ協会の理事長まで務めています。年齢を感じさせない若々しさで、サップヨガインストラクターの育成にも精力を注いでおり、現在もサップヨガやビーチヨガのレッスンを開催しています。
アイドルとして様々なテレビで活躍していた藤本美貴さんは、現在2児の母であり、グラヴィティヨガインストラクターとしても活動しています。産後太りから14キロのダイエットに成功した経験から、自身の経験をもとに本も出版しています。
家事や子育て、自身の仕事もしながら、ヨガインストラクターとして活躍されている姿に感銘を受けますね。このように、ヨガインストラクターという職業は多様性が受け入れられています。
まとめ
本コラムでは、主婦の方がヨガインストラクターを目指す際のポイントについて解説しました。
主婦の方は、子育てや家事をしながら、限られた時間で養成講座に通い、ヨガインストラクターの資格を取得する必要があります。
また、資格取得後もヨガインストラクターとして自分を高め、常に成長し続けることが必要です。ヨガインストラクターを目指すにあたって、不安に思うことも多いと思いますが、それ以上にヨガインストラクターという職業は魅力的です。
クライエントが成長していく姿を見ることができるのも、魅力の一つであると言えます。ヨガインストラクターに挑戦してみたいという熱い情熱を大切にしてみてください。